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玄関チャイム中継器

私の家では、玄関チャイムが台所で鳴ります。
しかし、私の部屋はそこから離れているので、こもると鳴っても聞こえません。
そのため、私だけ在宅の場合、来客に気付かないことがあり、居るのに宅配便の不在通知が置かれたことも何度かありました。
そこで、たまたま入手した次の写真の「デジタルコードレスチャイム」を使って、これを解決することにしました。
コードレスチャイム

これは、押しボタンを押すと、送信機に電源電流が流れて電波を出し、それを受信機が受けて報知音を出す仕組みです。
そこで、次の図のように、玄関チャイムの音をマイク(ECM)で拾って増幅し、その信号で「コードレスチャイム」の送信機に電源を供給して電波を出し、この電波を、私の部屋に置いてある受信機で受けることにしました。チャイム中継器構成図

「コードレスチャイム」の送信機の電源は12V電池で、押しボタンで電源電流が約40mA流れると電波を出します。
そのため、電源はマイクや音声アンプも含めて12VのACアダプタを使いました。
回路は次の図のとおりです。
チャイム中継器回路図

R1:1kとC1:100μFは、ACアダプタが非安定電源なので、電源リップルフィルタとして入れました。

トランジスタやダイオードはすべて「汎用小信号」、すなわち一番安く手に入るものを使いました。
最初はQ1,Q2の2石でマイクの信号を増幅したのですが、感度が足りなかったので、Q3を入れて3石にしました。
これでたぶん感度が12dB(4倍)くらい上がったと思います。
VR1は感度調整です。

増幅した音声信号をC4を通してD1とQ4で検波し、Q5で「コードレスチャイム」の送信機に電源を与えます。
しかし、Q5と「コードレスチャイム」を直結すると「何かがどこかに」戻って、Q5と「コードレスチャイム」がハングアップしてしまいました。
原因追究よりも、とりあえずの対策で、C5:47μFを通して「コードレスチャイム」送信機に電源を与え、一定時間後には強引に電源が落ちるようにすると、ハングアップが終了し、ひとまず意図したとおりの動作をするようになりました。
そこで、できあがった基板は、次の写真のように、食品用の容器に入れました。
マイクはゴムブッシングを使って容器の穴に固定しました。

中継器の完成写真

中継器の電源電流は、待機電流が14mA、動作時が55mAです。
受信機は単3電池2本で、待機電流0.3mAでした。(これはスゴイ!)

ちなみに、製作に使った測定器は 秋葉原の秋月電子通商のテスター"CAT Ⅱ"と、同じくオシロキットだけです。
回路図は「水魚堂」さんの"BSch3V"で描きました。
水魚堂さん、丁寧なご指導をありがとうございました。

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Author:理系男子
趣味も専門も電子回路という、画に描いたような理系男子ですが、世の中の「読みにくい取説」をなんとかできないものかと思い、自ら「書く側」になってしまいました。
 
 

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