あなたは物理現象としての「時間」について考えたことがありますか?
「
時間とは何か?」とか「なぜ
時間は一方向にしか動かないのだろう?」とか・・・
世の中にはいろいろな説があるかと思いますが、私
個人的には「時間」とは「熱現象」であると考えています。
熱現象というのは本質的に原子などの粒子や光などのエネルギーの動きですから、そういう動きが生じない絶対零度においては時間は存在しないと考えます。
つまり、「
時間」は「
空間」に属するのではなく、
「物体とエネルギー」に属するものだということです。
しかし、仮にそうであれば「
原子が存在しない真空容器の中に時間は存在するのか?」という疑問が生じます。
これは「時間が存在しない」と定義しても良いですし、容器の周囲が絶対零度でなければ容器の中を光や電磁波などが通過しますから、「時間が存在する」と定義しても良いと思います。
このように、「時間」とは「熱現象」であると定義すれば「一方向にしか動かない」という時間の性質も「
エントロピー増大の法則」によって説明できます。
つまり、熱湯と冷水を混ぜると何もしなくても「ぬるま湯」になりますが、その逆の現象は「何もしなくても起こる」ことはないのです。
この「熱湯と冷水を混ぜるとぬるま湯になる」現象が「時間の経過」だと思います。
では、宇宙全体で「エントロピー増大」が「コレ以上ムリ」というところまで行きついたら、「時間」はどうなるでしょうか?
その場合、「絶対零度」ではないので粒子やエネルギーの動きはあるはずです。
しかし、その動きは単なる「ゆらぎ」であって、動きの順逆や因果関係は存在しません。
なので、その状態は「
時間のゆらぎはあるが、順逆は存在しない」という、時間の流れとしては「
絶対零度に近い」状態です。
この仮説、いかがでしょう?
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