(1)デジカメとパソコンではSDカードのフォーマットが違う
(2)SDカードをパソコンの”専用”リムーバブルメディアとして使うのは差し支えない
前回の記事で取り上げたSDカードについての「警告」はとても重大なので、できるだけ多くの方々に読んでいただきたく、しばらく新記事の投稿は控えていました。
新記事をご期待の皆様にはお詫び申し上げます。
しかし、前回の記事以来、「それではSDカードはパソコン用のリムーバブルメディアとしては使えないのか?」という新しい疑問が湧き起りました。
いいですねぇ~~、このシツコサ!
アキラメが悪くて執念深いのが理系の美徳ですから・・・
ニュートンの「万有引力の法則」を何百年も調べぬいて「”素粒子には”正しくない」と言うくらいです。
そこで、手持ちのパソコンを調べることにしました。
私の手持ちのパソコンも、ご多分に漏れずおもにF社とN社なのですが、どちらもSDカードスロットが付いています。
「これでSDカードにパソコンデータの読み書きができなかったら詐欺じゃないか!」と思って、両社の取説を調べました。
N社の取説には、「安全にお使いいただくために」というA5版26ページの冊子に「メモリーカード取扱い上の注意」と題する19項目の注意をほぼ1ページにわたって書き連ねています。
これを読むと、乱暴な扱いをしない限り、SDカードをパソコンで読み書きするのは問題なさそうです。
ただし、デジカメ用のSDカードに関しては何も見つけることができませんでした。
これは、一般論を言えば、「このパソコンでデジカメ用のSDカードを取り扱うことは保証しない。」と読むべきかと思います。
しかし、もしも私がこのパソコンの取説のライタでしたら、はっきり「他の機器用のSDカードの書き換えはダメです。」と書きます。
ユーザーから「そうは書いてない!」とクレームがついたら困りますから・・・
一方F社のB5版148ページの「取扱い説明書」にはこう書いてありました。
すなわち「メモリーカードをデジタルカメラなどで使っている場合には、お使いの機器でフォーマットしてください。このパソコンでフォーマットすると、デジタルカメラなどでメモリーカードが使えなくなります。デジタルカメラなどでのフォーマットの方法については、お使いの機器のマニュアルをご覧ください。」
これは論旨明快です。
「パソコンとデジタルカメラとでは、SDカードを使う時の
フォーマットが違うんですよ!」と言っています。
であれば、パソコンでフォーマットしたSDカードは、パソコン用のリムーバブルメディアとして使用可能と考えて良さそうです。
よくTVのサスペンスドラマなどであるような、パソコンデータを入れたSDカードをオーディオプレーヤに挿しておく、というようなことは、ある程度リスクを覚悟すべきかもしれませんが・・・
ただし、まことに残念ながら、この取説にも「デジタルカメラでフォーマットしたSDカードのデータをこのパソコンで削除してはいけない!」とは書いてありませんでした。
一般の方々に関係あるのはここまでですが、私の場合、もうひとつ、SDカードをメディアとして使っているオシロスコープという測定器を持っています。
これも、今まで何気なくパソコンにデータを移していましたが、改めて取説を調べてみるとA5版111ページの取説に15ページに渡ってSDカードの操作について書かれていましたが、パソコンにおけるデータ操作についてはやはり何も見つけることができませんでした。
経験的には「たぶん大丈夫だろう」とは思いますが、安全を期するならば、やはりパソコンでの「移動」や「削除」はやめた方が良さそうです。
それにしても、こんな大事な事、どうしてどこのメーカーもきちんと言ってくれないんだろう?
直接人命に影響しなければなんでもいいとでも言うのだろうか?
そう言ったら販売責任もプライドもあったもんじゃないですよね。
あ~~ぁ
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