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高齢者の運転事故報道

ここ数年、TV、新聞、ネットなどで「高齢者によるペダル踏み間違え事故」や同じく「高齢者による逆走事故」の報道を良く目に耳にする。
月に数件、時によると毎週のように感じる。
以前調べた時は、交通事故全体に対して非常に少なかったのだが・・・
 >ペダル踏み間違い事故

それ以外にも、なぜかマスコミの報道に次のような類型化が感じられる。
20代ー30代:暴走行為
40代ー50代:あおり
60代以上:ペダル踏み間違え、逆走


そして、この類型から外れた事故事件はあまり目に耳にすることがない。

報道の内容はすべて「事実」なのだろう。
しかし、本当に50代以下の「ペダル踏み間違い」とか「逆走」は「ゼロ件」なのだろうか?
多少なりとも「分布」とか「確率」とかの概念があると、この点に疑問を感じる。
分布」とか「確率」とかを前提にすると、「ゼロとか100%とかって本当に存在するの?」という感覚になってしまう。

原因として考えられるのは次の3つの場合だろうか?
1.50代以下の「ペダル踏み間違い」とか「逆走」は本当に「ゼロ件」である。
2.50代以下の事故件数が、高齢者に比べて極めて少なく、報道しているのだが気づかない。
3.50代以下の「ペダル踏み間違い」とか「逆走」は発生しても報道されない。


」「」はしかたないと思う。
しかし、もしも「」があったとしたら、それはマスコミによる「情報操作」と言って良いと思う。

マスコミの方々、本当はどうなんでしょう?

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マスコミ統一用語

私、けっして「言葉狩り」論者ではありません。
元々は「普通」であって、けっして差別用語ではなかった言葉を「差別用語である」と断じて使えなくする側に与(くみ)するつもりはありません。

しかし、現代の「マスコミ統一用語」のいくつかには「それで伝わるのか?」という疑問を抱かざるを得ません。

1.地球温暖化
 これを聞くたび、「そうか、暖かい世界になるんだ!」と喜びが湧いてきます。
 昔の冬は、「おしくらまんじゅう」したくなるほど寒かったですもん。

 これが望ましくない現象であるならば、きちんと「高温化」と言うべきです。
 「高温」と言えば「サウナ」です。地球全体が24時間一年中アレになるのですよ!
 近年、屋外の鉢植えに水をやっていても夏を越しづらくなりました。

2.汚い爆弾
 これって、意味を知ってなお、「錆や泥にまみれた不発弾」のイメージが消えません。
 はっきり「環境汚染爆弾」と言ったらどうですか?
 「環境汚染」と言えば、日本人ならば「水俣病」や「イタイイタイ病」は知らない人でも福島の放射能汚染の恐ろしさを覚えているはずです。

 マスコミの諸氏は、統一用語の方がバラバラよりも世間の通りが良いと考えているのかもしれませんが、もう一度各社個別に自分の頭で「これで伝わるのか?」と考えていただけませんか?
 「言葉」は「意味」を伝える道具なのですよ。

  参考>「余震」という呼び名

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リスキリング

先日TV番組「NHKスペシャル“中流危機”を越えて」で「リスキリング」(re-skilling?)という言葉を聞きました。
初耳でした。
どこかの国にそういう言い回しがあるのでしょうか?
意味は「学び直し」らしいです。

番組ではドイツの中年男性の例が印象的でした。
彼は自動車工場を解雇されてしょげていましたが、1年後、IT技術者として再就職し、以前よりも高収入を得ていました。

長年勤めをしていると、しだいに自分の周囲に学んだことの無い技術が増えてきます。
私も勤めて20年を過ぎる頃からそれを感じ始めました。
でも、特に私は、仕事と勉強を両立させるほどタフでも器用でもありません。
そこで、会社に「無給で良いから、勉強のため[月]単位の休暇が欲しい」と、退職するまで毎年訴え続けました。
特に待遇に不満があるわけではなかったので、いったん勤めを辞めるという考えはありませんでしたから・・・

私が新しい技術を身に着けても、私自身の待遇が良くなる期待はありません。
会社にとっても、新しい技術を身に着けた人材は毎年採用しているので、別に私の技術向上を期待しているわけではありません。
当然、訴えは黙殺されました。「勉強は会社と無関係に余暇でやれや!」という感じでした。
しかたないので、職場でホサレた際にコレ幸いと新技術(Javascript)を勉強しましたけど・・・
 参考>なぜテクニカルライターとコンテンツクリエイターになったのか(その2)

ところで、当時はカタカナの「リストラ」がハヤリでした。
しかし、これはアルファベットの「Restructuring」とはまったく別物で、単に「クビキリ」でした。
古い技術しか持たない人が「学び直し」て新しい技術を身に着ければ、本人にとれば「クビキリ」リスクが減ります。
会社にとっても、そうすれば、社内の仕組みに通じた「効率の良い」人材を新事業の立ち上げに「即戦力」として再配置できます。
それこそが、アルファベットの「Restructuring」だろうと私は考えていました。
そうでなくても、新技術を身に着けた人は転職に前向きになりますから、会社にとっても「リストラ」し易いはずです。
しかし、当時は国内、社内を通じて、「学び直し」の必要と意欲を持つ人間がほとんどいなかったのを残念に思います。

あれから幾歳月・・・
これから初めて「学び直し」の意義を知った人間が、いかにも目新しいことのように「リスキリング!」と声高に叫び始めるのかもしれません。
しかし、このブログをお読みの皆さんは、そのような言葉遊びの先頭に立ちたいだけの輩に踊らされないでください。

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「有識者」

有識者」という言葉が嫌いだ。
手元の辞書を引くと「有識」とは「知識が広いこと。学問があり見識が高いこと。故事、典礼をよく知っていること。」とある。
であるならば、「有識者」を選んだ人や報じた媒体は何を以て彼らが「有識者」であると認めたのか、そこをきちんと説明してもらいたい。
また、なぜ「知識が広いこと。学問があり見識が高いこと。」が、彼らの意見や結論が妥当であることの根拠たり得るのかを示して欲しい。
専門家」の場合は、自分の意見はいつでも自ら証明する覚悟を持っていると思うが、「有識者」にもそういう覚悟はあるのだろうか?

たとえば、彼らが「知識の広さ」や「故事、典礼に詳しい」ことの試験を受けて、それに合格した「資格」を持っているのであれば分かり易い。
有識者1級」とか「有識者2段」とか・・・
さもなければ、大学の「有識学部」に学んだ「有識学士」とかであれば、それもある程度納得し易い。
「専門家」の場合には、そういう資格とか、しかるべき経歴を持っていることが多い。
「医師」とか「気象予報士」とか・・・

そういう裏付けがないと、「有識者」は単に議会や役所の「市民の声を聞きました」というアリバイ工作に協力する「アルバイト」にしか見えない。
有識者」の諸氏は、ぜひ「自分は有識者である」ことを証明してもらえないだろうか?

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リケジョが少ない

今年の初め頃、ラジオで「特に日本で理系の女性が少ない」という話をしていました。
調べてみると、理系学生の中の女子率は、いわゆる「先進国」の中でも日本は最下位の方だとのことです。

私から言えば「ソレって何か問題?」です。

つまり、理系の女性が少ないのは、社会的な要因と、男女の能力差とが考えられます。
社会的な要因として、私がひとつ気になるのは「理系の定義が国によって異ならないか?」ということです。
たとえばですが、看護師、助産師、大工、測量士、カウンセラー、自動車修理工、ファイナンシャルプランナーなどは一般的にどこの国でも理系としてカウントされているのでしょうか?
これらの人々は、私個人的には、仮に理系の大学に学んでいなくとも「理系」にカウントして良いと思います。

また、男女の能力差については、私個人的には「男女は筋力だけが異なる」という説には非常に懐疑的で、「男女は知的能力でも差異がある」という仮説を持っています。

たとえば、知人の男性が検査の結果「脳内のワーキングメモリーが少ない」という診断を受けたという話を聞きました。
私、最初はその状態をイメージできませんでした。
しかし、ある時思いつきました。
「私もそうかもしれない」と・・・

私の場合、長い話をすべて聞いてからその話を脳内に整理することができません。
なので、1文1文ごとに5W1H(who,what,when,where,why,how)が揃っていないと話を理解できないのです。
数学の「公式」くらいは覚えられても、地名や歴史の暦年などの暗記はまったく歯がたちません。
しかし、特に女性に多いのは、話の全体像を把握できるので、個別の文ごとに主語、目的語などが欠落していてもあまり不自由がないのだそうです。
これこそ、ワーキングメモリーサイズの違いではないでしょうか?

一方、理系の学問と言えば、森羅万象から法則性を抜き出してそれを数式的に表現します。
いわゆる抽象化、一般化ですが、これは、ワーキングメモリーの小さい人が効率よく物事を記憶し処理しようとするやり方ではないでしょうか?
大きなワーキングメモリーがあれば、「アレはアレ、コレはコレ」という覚え方処理のし方でも不自由は無いはずですから・・・

そして仮に女性の方が男性よりもワーキングメモリーが大きい傾向があったとすれば、「リケジョが少ない」のは「適材適所」の結果という見方もできます。
そうであれば、それを社会や教育のせいにするのも不適切だし、その改善に乗り出すのも大きなお世話かもしれません。

もしもこの記事の中に私の誤解などございましたらぜひご指摘ご教示ください。

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理系男子

Author:理系男子
趣味も専門も電子回路という、画に描いたような理系男子ですが、世の中の「読みにくい取説」をなんとかできないものかと思い、自ら「書く側」になってしまいました。
 
 

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