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度と分

私は家庭を持って以来、このタイトルのように「度と分」と言ってきました。
「どとぶ」と読みます。
それは角度でも温度でもありません。

家庭を持った頃、私はサラリーマンでしたので、収入は安定低空飛行でした。
(今も「低空飛行」は変わりませんが・・・(^^;)?)
なので、家計を維持するには「節約」が必要条件でした。
そこで、その頃自分で考えたのがこの言葉です。

「度」は「度を過ごさない」、「分」は「分を弁える」です。
老子も「足るを知る」と言っていますが、同じような考えだろうと思います。
このことばは私にとってはオリジナルなのですが、昨年の3月21日、M新聞でアノ二宮尊徳が「分度(ぶんど)」と言っていたのを知りました。
意味は同じだと思いますが、私は理系なのでやっぱり「度、分」の順です。

こういう考えは、庶民にとっては自分の生活維持のために必要ですが、権力者の口からは言われたくないものです。
昨年の4月、来日された元ウルグアイの大統領であるムヒカ氏が「物は持ってないが、貧しくはない」とおっしゃっていました。
この方のサブタイトルは「世界一貧しい大統領」だそうですが、特に元大統領を含む権力者がそういうことをウリにすると自国民に対して「物欲を持つな。貧困に耐えろ。」と言っているように聞こえてしまいます。
しかし、貧困とは「豪邸に住めない。高級車に乗れない。」という意味ではなく、「不衛生で危険な環境に暮らす。まともな教育や医療を受けられない。」という意味だとしたらそれでいいのでしょうか?
ムヒカ氏には、「物欲の無さ」をウリにするのでなく、そういう貧困問題解決に尽力して欲しいな、と思いました。

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趣味も専門も電子回路という、画に描いたような理系男子ですが、世の中の「読みにくい取説」をなんとかできないものかと思い、自ら「書く側」になってしまいました。
 
 

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